【2019年度 視覚障害者生活情報センターぎふ 事業報告書】
事業概要
職員9名によって幅広い事業活動を展開した。尚、この事業は岐阜はもんの会の全面的な協力を得て行ったものである。
情報提供部門では、引き続き全国の視覚障害者を対象に、点字図書・録音図書の貸し出し、点字図書・録音図書の製作、点字資料類の製作、岐阜県図書館との相互協力によるリーディングサービス事業、点訳及び音訳ボランティアの養成、拡大教科書製作、触図の製作、点字印刷・製本、館内閲覧業務、対面音訳サービス、パソコン操作相談サービス等の事業を行った。そのほか点字図書・雑誌類の購入や各種資料の収集によって蔵書の充実に努めるとともに、全国視覚障害者情報提供施設協会のネットワークシステムである「サピエ」の事業への積極的な参加、国立国会図書館が行う「点字図書・録音図書全国総合目録」の事業への継続参加によって視覚障害者への情報提供の充実を図った。また、視覚障害者用デジタル録音図書・雑誌の製作に引き続き取り組み、デジタル録音再生機器の取り扱いを指導して利用の促進を図った。さらに、弱視者への情報提供として個別のニーズに応えて拡大写本サービスを展開した。
生活支援部門では、身近な窓口として視覚障害者からのあらゆる相談に応じたほか、視覚障害者の外出の機会を広げる外出サポート事業、日常生活用具の収集・展示、クラブ活動の推進などを継続実施して、多様化する視覚障害者のニーズにきめ細かく対応するとともに、岐阜盲学校で催されるオープンキャンパスにブースを設けて、小中高生に対してミニ点字教室を実施するなど、視覚障害者福祉の啓発に努めた。
日常生活技術指導部門では、歩行指導、パソコン指導及び中途視覚障害者に対する点字学習指導を引き続いて行ったほか、必要に応じて日常生活における基本的な技術指導を行った。そのほかにも、岐阜うかいネット(岐阜ロービジョンケアネット)に加盟して、埋もれている中途視覚障害者、ロービジョンへの相談、支援等を積極的に行った。
また、2017年度に視覚障害児・者・親の会「ひまわりの会」から就労支援事業を引き継いで、事業を継続させるとともに、事業所開設に向けて準備を進めた。