◆社会福祉法人岐阜アソシア◆


【2016年度 生活支援部門】

1.生活相談
中途視覚障害者をはじめ、視覚障害者からのさまざまな相談に応じ、関
係機関と連携を図りながらその解決に取り組んだ。
2.「かがり火」の実施
独身視覚障害等男女の出会いの場の提供として、1年半ぶりの開催とな
った。できるかぎり多くの人と懇談ができるよう、レクリエーション的なこと
は除き、研修や懇談に時間を費やし、交流を深めた二日間となった。
・日時2017年3月18日(土)12時30分~19日(日)14時1
0分
・会場生活情報センター・グランヴェール岐山
・参加人数男性26名、女性18名
3.施設機能強化事業の実施
施設機能強化事業として岐阜市の補助により、火災・地震等の災害時に
備え、視覚障害者の避難準備や移動を支援するネットワークづくりの構築と、
視覚障害者の防災教育及び災害発生時の安全かつ迅速な避難誘導体制を充実さ
せた。また施設の総合的な防災対策の充実化を図るため、避難講習会・避難訓
練を実施した。
(1)講習会・避難訓練:地域住民等への防災支援協力体制の整備及び講習会と
して10月8日(土)に「第10回防災運動会」を開催した(参加者160余
名)。
(2)防災教育・避難訓練:職員等の防災教育、訓練の実施及び避難具の整備を
した。
(3)「親子点字教室」と「1日点字教室」の実施:夏休みに点字・視覚障
害者・盲導犬について関心を持つあるいは研究テーマに取り上げている小学生
とその親を対象に「親子点字教室」を、中高生を対象に「1日点字教室」をそ
れぞれ行った。
・親子点字教室
日時:8月2日(火)13時~16時
参加人数8組19名
・1日点字教室
日時:8月2日(火)10時~16時
参加人数:1名
4.ワークショップ&タッチショップ
(1)3B体操:運動不足になりがちな視覚障害者にとって、3B体操は年齢性別
に関係なく誰にでも無理なく、心身ともに健康な日常生活を送れるよう、気軽
に楽しめる有益な体操である。月に1ないしは2回教室を開き、視覚障害者の
健康増進を図ることができた。
実施回数20回(延べ人数約147名)
(2)社交ダンス:一般の社交ダンス教室には視覚障害者は入りづらい、しか
しダンスを通して交流を深めたい、日ごろの運動不足を解消したい等の目的で
、生活情報センター等を会場に社交ダンス教室を実施した。
実施回数41回(延べ人数約74名)
(3)太極拳:一般の教室では型や一連の動作の流れを教えてもらいづらいと
の多くの声が寄せられ、視覚障害者に理解のある講師を招いて教室を開講した。
実施回数13回(延べ人数約69名)
(4)2016さよなら餅つき会:2016年度はセンター交流会と同日開催
した。御輿連「驀(まっしぐら)」の協力のほか、ジュニアリーダーの協力、
また利用者、地域住民も多数参加した。
・日時12月23日(祝金)10時~12時
・参加人数約150名(利用者、地域住民、関係者含む)
5.センター交流会の実施
利用者とボランティア・職員との交流を目的に「センター交流会」を実施
した。なお、午前に2016さよなら餅つき会、午後からの懇談会の参加を促
した。
・日時2016年12月23日(祝金)10時~15時
・参加人数利用者66名(内付添4名・ガイドヘルパー22名)
職員・ボランティア28名
6.「視覚障害者外出サポート事業」の実施
視覚障害者の外出サポートを引き続き実施し、視覚障害者の外出を直接
支援したほか、インターネットを利用した外出サポートの全国ネットワークで
ある「全国視覚障害者外出支援連絡会」(JBOS)に引き続き加入して、他
県の外出サポート事業実施団体との連携を図った。
事業の実施状況は次のとおり。
実施件数24件(延べ54名)
(このほか、生活情報センター近くのバス停、スーパーマーケットへの
往復などにも多数のサポートを行った。)
7.日常生活用具の収集・展示
視覚障害者が日常生活を営む上で便利な用具類を引き続き収集・展示し
て視覚障害者が気軽に試用できるよう配慮した。また視覚障害者の希望に応じ
て購入斡旋を行った。
8.各種クラブ活動の推進
当センターを拠点として、視覚障害者と晴眼者が共通の趣味や目的で集
まるクラブ活動を推進し、両者の交流を促進した。センターとしては、担当者
を配置した上で、①広報(視覚障害者・晴眼者双方に対して)、②会場・機材
の提供、③資料(点字・墨字)の製作の3点について支援を行った。
今年度の状況は次のとおり(編みものクラブ、卓球クラブは月2回、そ
の他はいずれも月1回)。
お茶クラブ:1997年9月発足、6名(視覚障害者4名、晴眼
者2名)10月で廃部
料理クラブ:1997年12月発足、13名(視覚障害者8名、晴眼
者5名)
卓球クラブ:1999年2月発足、15名(視覚障害者11名、晴眼
者4名)
編みものクラブ:2006年4月発足、15名(視覚障害者9名、晴眼
者6名)
コーラスクラブ:2007年4月発足、13名(視覚障害者10名、晴眼
者3名)
9.視覚障害者福祉協会等の行事や活動への協力
(1)県視覚障害者福祉協会が岐阜県の委託を受けて実施する視覚障害女性
家庭生活訓練事業(5月~12月)に対し、「岐阜はもんの会」とともに全面
的に協力した。
(2)岐阜県視覚障害者福祉協会との共催で、「点字フォーラム2016」を行
った。今年度も昨年に引き続き対象を東海地区に広げて実施した。また、競技
のほか、午後のディスカッションでは選挙の投票以外でも自筆で書かれた点字
が行政機関を中心に読まれるよう点字の言語化を呼び掛けていくことを確認し
た。
・日時11月27日(日)10時30分~15時
・会場生活情報センター
・内容午前…早読み、記憶書き、聞き書き、写し書き等
午後…みんなでディスカッション「点字表記あれこれ」
・参加人数20名
10.音声解説付き映画の普及
毎月アソシアシネラマボイス(音声解説付き映画上映会)を実施し、音
声解説付き映画の普及に努めた。・参加人数183名