◆社会福祉法人岐阜アソシア◆


【2016年度 情報提供部門】

1.事業実績(2017.3.31現在)
(1)蔵書数
点字図書8,520タイトル(24,544巻)
録音図書5,204タイトル(27,491巻)
CD図書 4,128タイトル
(うち、自館製作点字図書2,899タイトル、録音図書4,034
タイトル、CD図書1,119タイトル)

(2016年度増加分)
点字図書166タイトル(503巻)
厚生省委託66タイトル(164巻)
自館製作95タイトル(322巻)
複製 1タイトル( 4巻)
購入 3タイトル( 10巻)
寄贈 1タイトル( 3巻)
録音図書188タイトル(213巻)
厚生省委託59タイトル(59巻)
自館製作106タイトル(131巻)
複製 0タイトル
購入0タイトル
寄贈13タイトル(13巻)
その他10タイトル(10巻)

テキストデイジー33タイトル

(2016年度廃棄分)
点字図書 0タイトル
録音図書0タイトル

(2)貸し出し数
点字2,040タイトル(3,996巻)
うち、図書610タイトル(2,253巻)
雑誌1,430タイトル(1,743巻)
(点字雑誌取扱数24種26巻)
録音8,678タイトル (30,180巻)
うち、図書7,428タイトル (12,336巻)
(テープ図書取扱数974タイトル5,8
40巻)
(DAISY図書取扱数 6,454タイトル6,496巻)
雑誌 1,250タイトル (17,844巻)
(テープ雑誌取扱数 12種20巻)
(DAISY雑誌取り扱い数66種73巻)

(3)サービス実績(一部再掲)
点訳
蔵書95タイトル(322巻)
プライベートサービス122件(3,507ページ)
(うち、立体コピー3ページ)
音訳
蔵書 106タイトル(DAISY98タイトル・テープ8タイトル)
プライベートサービス24タイトル
(DAISY12タイトル・テープ12タイトル)
テキストデイジー図書
蔵書 33タイトル

製作

製作以外 点字データ提供0件
点字打出し12件(1,624ページ)
テープコピー0件
対面音訳サービス延べ6件12時間
その他、代筆、墨字訳、触図、墨字入力、葉書印刷など

(4)来館者数
個人7,491名(利用者2,216名、ボランティア5,27
5名)
団体12団体423名

2.点字図書の製作と貸し出し
(1)点字図書の最新の出版情報及び「サピエ」に登録される点字図書情報
を常に把握し、利用者の要望に速やかに応えた。
(2)利用者の希望に応じて、県図書館が購入した新刊書を借り受けるほか
、新たに原本を購入し、点訳ボランティアの協力によって点訳図書として製作
して、希望者に提供した。
(3)点訳ボランティアの協力によって、利用者の希望に応じた自館製作図
書の増加に努めた。製作に当たっては、点訳図書を読者に速やかに提供できる
よう、点訳→校正→判定→修正→点検→製本→装備の一連の作業すべてにボラ
ンティアの協力を得て、それぞれの作業のスピード化を図った。なお、製作し
た点訳図書は「サピエ」に登録して全国の共有財産とした。また、国立国会図
書館総合目録にも登録され、全国の点字図書館・公共図書館等との相互貸借を
行って図書館サービスの充実に努めた。
相互貸借の状況は次のとおり。

他館所蔵図書借受数
点字図書 353タイトル(1,418巻)

自館所蔵図書貸出数
点字図書 211タイトル(719巻)

(4)パソコンを使った点字入力をさらに推進し、点訳の効率化を図って、
利用者に対して点字情報の速やかな提供を行った。
(5)幅広い範囲から調査し、全国の視覚障害者情報提供施設との重複製作
を回避するよう努めた。
(6)館報「長良川だより」(点字版432部・墨字版252部・メール版7
0通)を毎月継続発行し、利用者及び関係機関へのきめ細かい情報提供に努め
た。「長良川だより」には、生活情報センターからのお知らせ、点字・録音新
着図書案内、「サピエ」に新しく登録された主な資料の紹介などを掲載した。
(7)日本書籍出版協会発行の「これから出る本」から抜粋(毎月約80タ
イトル分)し、点字版を継続発行し、希望者26名に配布した。これによって
、墨字図書情報を提供するとともに、利用者の希望図書を把握して自館製作の
点訳原本を決定した。
(8)点字交流誌「心」を年4回発行して希望者168名に配布し、利用者
間の意見・情報交換の場を提供した。

3.録音図書の製作と貸し出し
(1)録音図書の最新の出版情報及び「サピエ」に登録される録音図書情報
を常に把握し、利用者の要望に速やかに応えた。
(2)岐阜県図書館との相互協力によってリーディングサービス事業を行った
。利用者の希望に応じて、県図書館が購入した新刊書を借り受けるほか、新た
に原本を購入し、音訳ボランティアの協力によって録音図書として製作して、
希望者に提供した。
(3)音訳ボランティアの協力によって利用者の希望に応じた自館製作図書の
増加に努めた。製作に当たって図書を読者に速やかに提供できるよう、音訳→
校正→判定→訂正→編集→プリント→装備の一連の作業すべてにボランティア
の協力を得て、それぞれの作業のスピード化を図った。なお、製作した録音図
書は「サピエ」に登録して全国の共有財産とした。また、国立国会図書館総合
目録にも登録され、全国の点字図書館・公共図書館等との相互貸借を行って図
書館サービスの充実に努めた。
相互貸借の状況は次のとおり。
他館製作図書借受数
テープ図書 886タイトル(5,708巻)
DAISY図書 5,864タイトル(5,908巻)

自館製作図書貸出数
テープ図書 233タイトル( 1,222巻)
DAISY図書 986タイトル( 986巻)

(4)視覚障害者用デジタル録音図書の製作に取り組み、DAISY98タイ
トル、テキストデイジー33タイトルのDAISY図書を製作した。また、テ
キストデイジー・マルチメディアデイジー編集講座を開催して、編集スタッフ
の増強に努めたほか、DAISY学習会(月1回)を開催してデジタル録音図
書製作の知識・技術の向上を図った。
(5)館報「長良川だより」(DAISY版 106部・テープ版 43部)で
、「新着録音図書」を毎月紹介し、利用者及び関係機関へのきめ細かい情報提
供を行った。尚、内容については点字版・墨字版とほぼ同様である。
(6)日本書籍出版協会発行の「これから出る本」から抜粋(毎月約80タイ
トル分)し、墨字図書の近刊情報(DAISY版 10部・テープ版 4部)を
提供した。これによって、墨字図書情報を提供するとともに、利用者の希望図
書を把握して自館製作の音訳原本を決定した。
(7)月刊録音雑誌サウンドパーク「心」を毎月製作して、DAISY版18
2名、テープ版(C-90 1巻)189名の希望者(施設を含む)に貸し出した。
(8)「声の婦人公論」を毎月2回製作して、DAISY版114名、テープ版
(C-90 2巻)93名の希望者(施設を含む)へ貸し出した。また、「サピエ
図書館」にもアップし、ダウンロード数3,168回、実人数1,818名の
利用があった。その他に、利用者の求めに応じて、日本点字図書館・日本盲人
会連合・神奈川県ライトセンター等が製作するDAISY・テープ雑誌をプリ
ントして貸し出した。
(9)前年度に引き続いて地域情報を提供するための録音雑誌「生活情報誌
月刊ぷらざ」を毎月製作して、DAISY版45名、テープ版(C-90 1巻)
23名の希望者に貸し出した。
(10)前年度に引き続いて月刊誌「JAFMATE」を毎月製作して、DAI
SY版67名の希望者に貸し出した。
(11) 利用者の希望に応じて、延べ6件(12時間)の対面音訳サービスを行
った。

4.拡大写本製作
通常学級に在籍する弱視児童・生徒に対して、教育委員会からの依頼を受けて
2教科10分冊の拡大教科書の製作をした。

5.触図の製作
点訳図書原本にある様々な図・表等の作成に全面的に取り組んだ。

6.ボランティアの養成
(1)岐阜県の委託による点訳講習会(岐阜教室)及び音訳講習会(岐阜教
室・池田教室)を2016年6月から2017年3月までの間に、それぞれ2
9回にわたって開催し、点訳4名、音訳13名、合計17名の修了者を得るこ
とができた。またデジタル録音図書製作体制を強化するため、音訳ボランティ
ア等を対象にテキストデイジー・マルチメディアデイジー製作講習会(製作コ
ース10名修了、編集コース12名修了)、シネマ・デイジー製作講座(21
名修了)を開催した。
(2)点訳・音訳ボランティアの資質の向上を図るため、前年度講習会修了
者を対象として「点訳勉強会」(岐阜瑞穂の1教室)及び「音訳勉強会」(岐
阜・多治見の2教室)をそれぞれ月1回開催してアフターケアに努めるととも
に、毎月定期的に「点訳の集い」(岐阜・大垣・可児の3教室)、「点訳学習
会」(岐阜・多治見の2教室)及び「音訳学習会」(岐阜・可児の2教室)を開
催して、点訳・音訳技術の向上に努めた。
(3)点訳図書製作に関わる職員とボランティアで構成する「点訳図書製作
プロジェクト」を毎月1回開催して、図書製作に関わる知識・技術を修得し、
資質の向上に努めた。

7.「サピエ」事業への参加
パソコンで製作した点字データ・音声データの登録を行うなど、視覚障
害者情報ネットワークシステムとして機能している全視情協の「サピエ図書館
」の事業に積極的に参加し、利用者サービスの向上を図った。

8.委託製作、その他
(1)岐阜県広報紙「岐阜県からのおしらせ」点字版(月刊・26ページ・
314部)及び岐阜市広報紙「広報ぎふ」点字版(月2回・32ページ・10
7部)の製作・配布を委託事業として行った。なお、中途視覚障害者をはじめ
高齢によって点字の触読が困難になった読者には、Lサイズ点字版「岐阜県か
らのおしらせ」(40部)・「広報ぎふ」(17部)を作製し配布した。
(2)岐阜県広報紙「岐阜県からのおしらせ」の音声版(月刊・DAISY
版38部・テープ版C-46・1巻157部)及び岐阜市広報紙の音声版「あいメ
ール」(月2回・DAISY版9部・テープ版C-60・1巻37部)の製作・配
布を委託事業として行った。
(3)岐阜県の委託により「視覚障害者福祉の手引」点字版(140ページ
・355部)及び音声版(DAISY版42部・テープ版C-90・2巻・149
部)の製作を行った。
(4)岐阜県身体障害者福祉協会会報「希望」(年3回)、その他小冊子、
視覚障害者団体の会議資料、及び会員向け通知文などの点字版製作をそれぞれ
の依頼によって行った。また岐阜県、及び各市町村選挙管理委員会の依頼によ
る各種選挙の「候補者名簿」点字版の製作、点字の名刺の製作に協力した。

9.関係機関・団体との連携
(1)全国視覚障害者情報提供施設協会及び社会福祉法人日本盲人社会福祉
施設協議会の1施設として各種事業に参加した。そのほか、全視情協、日盲社
協・情報サービス部会の各種プロジェクト委員会に協力した。
(2)中部ブロック点字図書館連絡協議会加盟の各点字図書館相互の連携を
密にし、事業の効果を上げるために積極的に協力した。
(3)日本図書館協会に引き続き加盟し、図書館界の情報収集に努めたほか
、岐阜県図書館協会に引き続き加盟し、県内の図書館との連携を図った。
(4)岐阜県図書館の音訳講座・研修会のほか、要請に基づいて各地域での
ボランティア講座に講師を派遣した。
(5)隔月に名古屋盲人情報文化センター等を会場に開催する「東海点字研
究会」に参加するとともに、その運営に積極的に協力した。
(6)盲学校、岐阜うかいネット(岐阜ロービジョンケアネット)、JRPS
等と情報交換を行い連携を図った。
(7)岐阜市主催のオンリーワンわたしたちの芸術祭で、司会を務めた。