【2017年度 生活支援部門】
1.生活相談・支援
(1)中途視覚障害者を始め、多くの視覚障害者から寄せられる生活上のさまざまな相談に速やかに応じて、日常生活の諸問題解決に努める。
(2)うかいネット(岐阜ロービジョンケアネット)に加盟し、岐阜大学、岐阜盲学校、岐阜県眼科医会、岐阜県眼鏡商業協同組合、岐阜県視能訓練士会と協力し、中途視覚障害者の発掘と支援に当たる。
2.「視覚障害者外出サポート事業」の充実
視覚障害者の外出希望を実現するため、「障害者総合支援法」とのすみ分けを明確にして「視覚障害者外出サポート事業」を継続実施する。
3.多様な学習機会の提供
利用者・ボランティアの自主的・自発的な学習活動を援助するため、研究会、講演会、副音声映画会「アソシア・シネラマ・ボイス」、3B体操、社交ダンス、太極拳を主催し、地域の教室、関係団体等と共催する。多様な学習機会の提供に努めるとともに学習活動の場の提供、設備や資料の提供を行う。
4.日常生活用具の収集・展示
視覚障害者が日常生活を営む上で便利な用具類を引き続き収集・展示して視覚障害者が直接試用できるようにするほか、各種イベントを利用して外部の業者を招き広く情報を提供する。
5.施設機能強化事業の実施
施設機能強化事業として、視覚障害者における火災・地震等の災害時に備え、避難準備や移動を支援するネットワークづくりの構築と視覚障害者の防災教育及び災害発生時の安全かつ迅速な避難誘導体制を充実する施設の総合的な防災対策の充実化を図るため、避難講習会・防災講習会・避難訓練を実施する。
・講習会、避難訓練:地域住民等への防災支援協力体制の整備及び避難講習会、第11回防災運動会を実施して地域組織の活性及びコミュニケーションを図る。
・各種クラブ活動の推進:生活情報センターを拠点として、視覚障害者と晴眼者が共通の趣味や目的で集まるクラブ活動の場を提供し、両者の交流を促進する。すでに結成されている、「料理クラブ」「卓球クラブ」「あみものクラブ」「コーラスクラブ」を支援する。
6.災害時要援護者支援を目的とする支援システム体制を構築する
防災教育(防災運動会を10月14日(土)に開催)や防災地図システムを確立し、視覚障害者情報提供施設の参加を推進・支援する。
7.「センター交流会」の開催
生活情報センター利用者の声を直接聞いて事業に反映させるために、利用者とボランティアと職員との交流の場として、「センター交流会」を2017年12月23日(祝・土)に開催予定である。
8.視覚障害者福祉協会等の行事や活動への協力
(1)県視覚障害者福祉協会女性部が行う視覚障害女性家庭生活訓練事業(4月~12月)の実施に「岐阜はもんの会」とともに積極的に協力する。
(2)その他、視覚障害者福祉の向上のために必要な協力をする。
9.視覚障害者福祉の啓発活動
学校との連携を図りながら、「総合的な学習の時間」における児童・生徒の調べ学習等を支援する。また、体験学習等を希望する生徒の受け入れと中学・高校生を始め広く一般市民を対象に点字の普及を図るとともに、視覚障害者に関する知識と理解を広める。また、あらゆる機会をとらえて、視覚障害者に対する正しい認識と誘導法が広まるように努め、「視覚障害者とともに生きる」社会の環境作りを促進する。
・一日点字教室:夏休みを利用して、中学・高校生を対象に広く視覚障害者に対する理解を深めるために夏休みの期間に実施する。なお、誘導法の実施に当たっては、視覚障害者の協力を得る。
・親子点字教室:点字に関心を持つ小学生(4年~6年生)とその親を対象に、夏休みを利用して教室を開催し、点字及び点字を使う人々が身近な存在になるよう啓発する。