◆社会福祉法人岐阜アソシア◆


【2016年度 岐阜アソシア 事業報告書】

当法人が設置する「視覚障害者生活情報センターぎふ」が所期の目的を達成
できるように、資金を確保して資金援助を行うとともに、岐阜県及び岐阜市の
委託事業等を実施することにより、視覚障害者福祉の向上発展のために努めた。

1.「視覚障害者生活情報センターぎふ」の経営
「視覚障害者生活情報センターぎふ」が、地域における視覚障害者福祉の
総合センターとしての機能を発揮するように努め、事業をとおして「視覚障害
者とともに生きる」社会作りを目指した。

2.「障害者総合支援法」による同行援護・移動支援事業の経営
岐阜アソシア・視覚障害者居宅介護事業所を設置して視覚障害者・児を対
象とした同行援護・移動支援事業を引き続き行った。ガイドヘルパー養成・フ
ォローアップ講座・代読・代筆講習会を実施し、ガイドヘルパーの育成に努め
た(延べ26回受講者510名)。また、岐阜はもんの会の協力により、外出
サポート事業を実施した(24件延べ54名)。

3.運営資金確保のための活動
「視覚障害者生活情報センターぎふ」を支援する募金活動を引き続き行っ
たほか、全国のキリスト教会及び教会が経営する学校・幼稚園・信徒等に対し
て協力依頼を行った。さらに、岐阜県内すべての小・中・高等学校及び幼稚園
に「書き損じ葉書」の寄付を依頼するなどして、「視覚障害者生活情報センタ
ーぎふ」の運営資金の確保に努めた。
(1)「感謝のしおり第28号」を作成し、協力者1,800余名に配布して
引き続き協力を依頼した。
(2)全国のキリスト教会・キリスト教系の学校・幼稚園並びに信徒等に対し
事業への協力依頼文書を発送して資金確保に努めた。
(3)募金箱を近郊の書店、医療機関、ホテル及び岐阜県眼鏡商業協同組合(
県下の同組合加盟眼鏡店80店の店頭に設置)の協力により、一般市民の協力
を依頼した。
(4)岐阜はもんの会の全面的な協力により、運営資金獲得のためのバザーを
実施し、金2,679,301円の収益を上げ、これを運営資金とした。なお
、視覚障害者への配慮として、視覚障害者の入場を優先する、点字の値札をつ
けるなどして、多くの視覚障害者に買い物を楽しんでいただいた。5月27日
(金)、10月28日(金)の2日の開催で505名の入場者があった。
(5)岐阜県内のすべての小学校・中学校・高等学校及び幼稚園に対して「書
き損じ 葉書」の寄付を依頼した。計79校の学校、幼稚園からハガキ
7,678枚、切手728枚、テレカ82枚の寄付があり、90,01
5円の収益を上げることができた。

4.設置施設への資金援助
(1)「視覚障害者生活情報センターぎふ」の事業に対し、その必要とする
資金を繰り入れ、事業の発展に努めた。
(2)特別事業のリーディングサービス事業及び奉仕団育成事業の資金を確保
し、事業の発展に努めた。

5.岐阜県・岐阜市からの受託事業
(1)岐阜県の「岐阜県からのおしらせ」点字版・音声版、岐阜市の「広報ぎ
ふ」 点字版・音声版(「あいメール」)製作の委託を受けて、視覚
障害者への広報 活動に協力した。また「岐阜県からのおしらせ」・「
広報ぎふ」のLサイズ点 字版を希望者に配布した。
(2)岐阜県から委託を受けて視覚障害者福祉事業(点訳奉仕員養成、音訳奉
仕員養成、点字版・音声版「視覚障害者福祉の手引」、歩行訓練士指導員派遣
事業、中途失明者緊急生活訓練事業等)を引き続き行い、視覚障害者福祉の向
上のために協力した。

6.関係機関、団体との連携
(1)岐阜県身体障害者福祉協会及び岐阜県視覚障害者福祉協会が行う視覚障
害者福祉事業、岐阜県立岐阜盲学校及び同窓会、「視覚障害者の教育と福祉を
進める会」の事業に協力し、視覚障害者福祉の向上に努めた。
(2)各地域社会福祉協議会等の行う視覚障害者福祉事業に協力した。
(3)日本盲人キリスト教伝道協議会、日本聖公会社会福祉連盟に引き続き加
盟してその活動に協力した。

7.防災意識の啓発
地域住民と災害弱者が災害時に共助できる社会構築を目指して防災運動会
を実施した。10月8日(土)に岐阜県立岐阜盲学校体育館を会場に「第10
回防災運動会」として実施した。(参加者160余名)

8.「盲養護老人ホーム建設構想委員会」の設置
第69回岐阜県視覚障害者福祉大会において、「視覚障害者専用養護老人ホ
ームの設置」を要望するのみとなり、委員会発足までに至らなかった。