【2021年度 生活支援部門】
1.生活相談、支援
(1)中途視覚障害者を始め、多くの視覚障害者から寄せられる生活上のさまざまな相談に速やかに応じて、日常生活の諸問題解決に努める。また、視覚障害ゆえに起こりうる問題については、関係団体の専門家に協力を得るなどして解決策を見いだせるよう努める。
(2)うかいネット(岐阜ロービジョンケアネット)に加盟し、岐阜大学、岐阜盲学校、岐阜県眼科医会、岐阜県眼鏡商業協同組合、岐阜県視能訓練士会と協力し、中途視覚障害者の発掘と支援に当たる。
2.施設機能強化事業の実施
施設機能強化事業として、視覚障害者における火災、地震等の災害時に備え、避難準備や移動を支援するネットワークづくりの構築と視覚障害者の防災教育及び災害発生時の安全かつ迅速な避難誘導体制を充実する施設の総合的な防災対策の充実化を図るため、避難講習会、防災講習会、避難訓練、普通救命講習等を行う。
(1)8月、2月頃を目安に、水害、火災等を想定して、職員の役割分担を確認したうえで、来館者に対しては抜き打ちで避難訓練を行う。
(2)災害時に地域住民と障害者が自助・共助しあえる体制づくりを構築できるよう、第15回防災運動会を岐阜県、岐阜盲学校、岐阜県視覚障害者福祉協会との共催で行う。・開催日未定
(3)不測の事態に備え、地域で救命活動ができるよう、視覚障害者、ボランティアを対象に「普通救命講習Ⅰ」を岐阜中消防署の協力を得て行う。
3.啓発活動の実施
これからの社会を担う小中校生に対して、点字の普及、視覚障害者、盲導犬への理解を促せるよう、学校からの依頼に応じるなど、積極的に体験教室を行う。
4.ワークショップの実施
(1)3B体操:運動不足になりがちな視覚障害者にとって、3B体操は年齢性別に関係なく誰にでも無理なく、心身ともに健康な日常生活を送れるよう、気軽に楽しめる有益な体操である。月に1ないしは2回教室を開き、視覚障害者の健康増進を図る。
(2)社交ダンス:一般の社交ダンス教室には視覚障害者は入りづらい、しかしダンスを通して交流を深めたい、日ごろの運動不足を解消したい等の目的で月4回行う。
(3)太極拳:一般の教室では型や一連の動作の流れを教えてもらいづらいとの多くの声が寄せられ、視覚障害者に理解のある講師に依頼をして月2回行う。
(4)2021さよなら餅つき会:視覚障害者にとって杵を手に餅をつく体験は他ではしづらい。生活情報センターが行うことで積極的な参加を促すことができる。2021年度も御輿愛好会「驀(まっしぐら)」の協力を得て年末に行う。
5.センター交流会の実施
利用者とボランティア、職員との交流を目的に「センター交流会」を生活情報センターと他地域の2会場で行う。内容として、利用者の多くの意見、要望を聞く場として懇談会を設けるほか、多くの参加が促せるようイベントを企画する。
6.音声解説付き映画の普及
毎月アソシアシネラマボイス(音声解説付き映画上映会)を行い、音声解説付き映画の普及に努める。また、音声解説の付いてない映画の音声ガイド脚本の作成にも着手し、利用者の希望に応じられるよう努める。
7.読書会「本の玉手箱」の実施
読書という共通の趣味を持つ利用者、ボランティア等を対象に、本のことを自由に語れる場として隔月に1回行う。また、読書会から出された図書のリクエストに即応できるよう努める。
8.外出サポート事業の充実
同行援護など制度外となる視覚障害団体行事でのサポートや短時間での生活情報センター周辺でのサポートなど、利用者の便宜を図るよう努める。また、インターネットを利用した外出サポートの全国ネットワークである「全国視覚障害者外出支援連絡会」(JBOS)に引き続き加盟して、他県の外出サポート事業実施団体との連携を図る。
9.代読・代筆情報支援事業の強化
郵便物の確認、申込書への記入等、持ち込まれた書類の代読・代筆を行う。また、家庭内での代読サービスとして、スマフォを利用しての代読の実験を始める。
10.日常生活用具の収集、展示
視覚障害者が日常生活を営む上で便利な用具類を引き続き収集、展示して視覚障害者が手に取って確認できるよう配慮するほか、遠方の視覚障害者には貸出も行えるようにも配慮する。また視覚障害者の希望に応じて購入斡旋を行う。
11.各種クラブ活動の推進
生活情報センターを拠点として、視覚障害者と晴眼者が共通の趣味や目的で集まるクラブ活動の場を提供し、両者の交流を促進する。すでに結成されている、「料理クラブ」「卓球クラブ」「あみものクラブ」「コーラスクラブ」を支援する。
12.視覚障害者福祉協会等の行事や活動への協力
(1)岐阜県視覚障害者福祉協会女性部が行う視覚障害女性家庭生活訓練事業(4月~12月)の実施に岐阜はもんの会とともに積極的に協力する。
(2)岐阜県視覚障害者福祉協会が主催する岐阜県点字競技大会に積極的に協力する。また、同日「点字フォーラム」を生活情報センターで主催して、視覚障害者への点字の普及を図る。
(3)その他、視覚障害者福祉の向上のために必要な協力をする。